雪国だからこそ「勝てる」季節がある。
寒さを味方にする太陽光発電
積雪・落雪・重量対策。雪国で失敗しないための「施工の教科書」
「うちは雪国だから、冬の間はパネルが埋もれて発電しないでしょ? 元が取れないよ」
北海道や東北、北陸エリアのお客様から、必ずと言っていいほどいただくご質問です。
確かに、パネルが完全に雪に覆われれば発電量はゼロになります。
しかし、年間のトータルで見ると、雪国には「温暖な地域にはない強烈なメリット」が存在することをご存知でしょうか?
今回は、雪国で太陽光を成功させるための「メリット・デメリット」と「必須対策」を深掘りします。
1. 【メリット】なぜ「寒い」ほうが発電するのか?
意外と知られていませんが、太陽光パネルは「熱に弱い」という性質を持っています。
真夏の炎天下(気温35℃)では、パネル表面温度は70℃近くまで上昇し、発電効率が10〜15%もダウンしてしまいます。
人間と同じで、パネルも暑すぎるとバテてしまうのです。
🌡 気温による発電イメージ
- 🥵 東京・大阪の夏
- 日差しは強いが、高温により発電ロスが発生。
- ⛄ 雪国の春〜秋
- 気温が低いためパネルが冷やされ、スペック通りの最高効率で発電!
つまり雪国は、冬場の発電こそ落ちますが、春から秋にかけては関東以南よりも効率よく発電できる「ボーナスタイム」が長いのです。
2. 【メリット】雪の「反射」で発電量アップ
もう一つの雪国特権が「アルベド効果(反射)」です。
真っ白な雪は、太陽の光を強烈に反射します。
スキー場で日焼けしやすいのと同じ理屈で、パネルにも「空からの光」+「雪面からの反射光」の両方が当たります。
特に、裏面でも発電できる「両面発電パネル(バイフェイシャル)」を採用すれば、雪の反射光を取り込んで発電量を底上げすることが可能です。
3. 【デメリット】雪の重さと落雪リスクへの対策
とはいえ、やはり「積雪」は最大のリスクです。
雪国での施工には、以下の3つの物理的な対策が必須となります。
一般的な架台は積雪60cm〜100cm程度までですが、豪雪地帯では「積雪200cm〜250cm対応」の高強度架台を使用します。柱の太さや本数が全く違います。
パネルの角度を通常(20度前後)よりも急な「30度〜45度」に設定。雪が自然に滑り落ちるように設計し、発電不能な時間を減らします。
屋根に直接置くのではなく、架台で高さを出すことで、滑り落ちた雪がパネルの下に溜まり、パネルを埋めてしまうのを防ぎます。
4. 南向き vs 北向き?雪国での設置ルール
最後に「屋根の向き」についてです。
雪国では、特に「設置する方角」にシビアになる必要があります。
| 方角 | 雪国での判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 南面 | ◎ 推奨 | 日が当たり雪が溶けやすく、滑り落ちやすい。 発電量も最大。 |
| 東・西面 | △ 要注意 | 日照時間が短いため、雪が凍りついて屋根に残るリスクがある。 |
| 北面 | ❌ 禁止 | 絶対にNGです。日が当たらず雪が溶けないため、屋根に氷の塊が残り続け、家を押し潰す原因になります。 |
また、「落雪する場所に何があるか」も重要です。
南側にカーポートや隣家の敷地がある場合、勢いよく滑り落ちた雪が事故を起こす可能性があります。
その場合は「雪止め金具」を強化するか、あえて設置を見送る勇気も必要です。
雪国には「雪国の計算式」があります
「うちは豪雪地帯だけど大丈夫?」「パネルが壊れたりしない?」
そんな不安をお持ちの方は、まほろばにご相談ください。
地域の積雪量を考慮した、安全で高効率なシミュレーションを無料でお作りします。


コメント